ジバでんき

ジバでんき(電力線磁界振動発電)とは

電線のそばに置くだけで、見えない磁場の力をエネルギーに変える発電デバイス
それが「ジバでんき」

交流電流のリズムに合わせて磁石が踊り、その振動が電力へと姿を変えます。
外部電源もバッテリーも不要。送電線監視やIoTデバイスへの電力供給など、幅広いシーンで活躍します。環境にやさしく、未来を照らすエネルギー。シンプルな仕組みで、もっと自由な電力の使い方を。
私たちと一緒に、新しい可能性を見つけませんか?

本技術は大阪公立大学、大阪産業技術研究所がNEDO・先導的産業技術創出事業、JST・CREST(JPMJCR16Q4, JPMJCR20Q2)、KSACGAPファンドプログラム等の研究事業などで培った圧電型振動発電に関する設計技術、電力回収技術等をもとに(株)ダイヘンとの共同研究により開発されたものです。 

発電の原理

ジバでんきは、電線周囲に発生する磁場の周期的な変化を利用し、電力に変換する次世代型発電デバイスです。交流電流が生み出す磁場の変化に応じて永久磁石が振動し、その振動を圧電セラミック*1が電力へと変換します。
シンプルで環境に優しい技術が、エネルギー利用の新しい可能性を切り開きます。

圧電セラミック : 圧力や振動などの外部力を受けると電気を生じる性質を持つセラミック材料。
逆に電圧を加えると形状が変化する。
これらの特性を利用してライターの着火素子、インクジェットプリンターヘッド、超音波センサーなどに応用されている。

ジバでんきの特徴

①発電電力はmw程度

電流1A以上流れる電線に対して発電が可能で、0.1mW~1mWの電力が得られます。

②電線で発電可能

交流電流が流れている電線であれば、単相、三相、グランド線など様々な電線で発電ができます。

③設置工事が簡単

電線にくくりつけて固定するだけですので、設置作業に電気工事士等の資格は必要ありません。

応用案

mWの発電電力だとできることは限られますが、センサーやBLEなどの無線通信は可能な電力です。
また二次電池への充電もできますので、間欠駆動(1時間に1回だけ駆動等)であれば、そこそこのことはできます。
アイデアは無限大です。いろいろ考えてみませんか?

電力負荷に応じてLEDを光らせるLED電源
ゲーミングPCで盛り上がって(電力負荷が上がって)きた場合、ジバでんきによってLEDが自動的に光り出すガジェットです
独居老人の見守り(テレビ視聴の見える化)
ジバでんきでテレビのON/OFFを検知することで、いつもと同じようにテレビを見ているかで生活リズムを推定し、独居老人の生活を見守れます
部屋内の温湿度・CO2測定
温湿度とCO2の監視は省エネ、感染症対策的に重要です。ジバでんきによる発電電力を使えば、電池交換不要で半永久的に監視ができます
天井裏・床下環境・電力の監視
天井裏や床下は雨漏り、結露、動物浸入などがあり建物の劣化原因の一つなのですが、監視できていません。ジバでんきを電線にくくりつけるだけで環境監視が可能になります
メガソーラーのきめ細やかな発電状況の監視
部分的にソーラーが故障し発電電力が低下してもなかなか気付かず、また故障部位の特定が大変です。交流変換後の電線電力をジバでんきで検知すれば発電状況をきめ細やかに監視できます
製造装置稼働状況の個別監視
工場内の製造装置の消費電力をジバでんきで検知、収集することで、製造装置の個々の稼働状況を可視化することができます
換気扇の汚れ検知
中華料理屋の換気扇のように油汚れが激しい場合、汚れが激しくなると消費電流が変化します。
ジバでんきで換気扇の消費電力変化をモニターすれば換気扇のクリーニング時期がわかります
送配電線、鉄塔の監視
高電圧で送配電しているため、センサーを稼働するための低電圧電源が得られない環境ですが、ジバでんきを高電圧配線に近づけるだけで3.3V電源を容易に取り出すことができます
電流が流れていることを警告するセンサー
工事現場では電線に電流が流れているかパッと見ただけではわかりません。ジバでんきにより電流が流れているときにLEDを光らせるようにしておけば、現場作業者に警告ができます

無償試用トライアル(期間限定)

プロジェクトで試作したデバイスの無償トライアルサービスを実施中です。
さまざまなタイプの電線・電力線に対応していますので、お気軽にお申し付けください。

内容
 期間 2か月
 使用 汎用電線、平行線、三相線から選択
 電力 DC3.3V(標準)

よくある質問

詳しい資料が欲しい、説明をして欲しい

まずはお問い合わせください。京阪神地区であればお伺いし、遠方はweb会議にて説明をさせて頂きます。
資料はその際に提供させて頂きます。

ジバでんきを購入できますか

現在(2025.1)発電デバイス単体での販売はしておりません。無償トライアルを実施していますのでそちらをご利用ください。なお2025年度中には試作品の販売開始を予定しています。

ジバでんきを利用して開発したい具体的な案件があります

まずはお問い合わせください。
実現の可能性がある場合には、合同会社かちクリエイトより開発体制を提案させて頂きます。

電源の周波数が異なると発電しなくなるのですか

関東と関西のように50Hz、60Hzと大きく異なる場合は、専用のデバイスとなりますので、どの地域で使われるのか指定してください。
また同じ地域でも若干の商用電源の周波数変動はあるようですが、通常の変動幅であればほとんど発電電力は変化しないように設計しています。

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