国内・海外のIoTエネルギーハーベスティング最新ニュース(2026年1月27日号)

直近1週間(1月20日〜1月27日)に発表された最新ニュースをお届けします。

国内ニュース(Japan)

1. リコー、さいたま市本庁舎で「ペロブスカイト搭載CO2センサー」の実証を開始

自治体庁舎での具体的な運用が始まり、屋内光発電の実用性が検証されます。

  • 概要: 株式会社リコーは、さいたま市およびリコージャパンと共同で、2026年1月23日よりさいたま市役所本庁舎にて、ペロブスカイト太陽電池を搭載したCO2センサーの実証実験を開始しました。
  • ポイント: 従来のシリコン系よりも室内光(LEDなど)での発電効率に優れる同社のペロブスカイト技術を活用。配線工事不要で設置し、執務室内の環境データをリアルタイムで可視化・収集するシステムの安定性を検証します。
  • 出典: 株式会社リコー プレスリリース (2026/01/23)

2. エクボ株式会社、環境中の「ゆらぎ」から発電する特許技術を一般公開

スタートアップ企業が、IoT電源の普及を加速させるために知財戦略を転換しました。

  • 概要: 神奈川県厚木市のエクボ株式会社は、2026年1月21日、環境中に存在する微小なエネルギーの「ゆらぎ」を電源として活用する特許技術(特許第6366623号)の詳細と実験データを広く公開しました。
  • ポイント: 特定の振動数に依存せず、不規則な振動や揺れから電力を取り出す技術です。この公開により、バッテリー交換負荷に悩む他社メーカーが、同技術を応用したIoTデバイス開発に参入しやすくなることが期待されます。
  • 出典: エクボ株式会社 プレスリリース (2026/01/21)

海外ニュース(Global)

3. TageosとWiliot、バッテリーレスIoTタグの量産で戦略的提携

Ambient IoT(環境発電IoT)の世界的リーダー2社が、サプライチェーン監視のインフラ化を加速させます。

  • 概要: RFIDインレイ大手のTageosと、Ambient IoTのパイオニアであるWiliotは、2026年1月26日に戦略的パートナーシップを締結し、新製品「EOS-654 BLE G3」を発表しました。
  • ポイント: 周囲の電波からエネルギーを得て動作するWiliotの極小チップ(IoT Pixel)を、Tageosが量産可能なタグ形状(インレイ)に加工。これにより、物流や小売業界において、電池のない追跡タグを「数十億個単位」で導入することが現実的になります。
  • 出典: IoT Now (2026/01/26)

4. UNSW、新素材「アンチモンカルコゲナイド」太陽電池で世界最高効率を記録

屋内IoTや窓ガラス発電に応用可能な、安価で安定した新素材の研究成果です。

  • 概要: オーストラリアのニューサウスウェールズ大学(UNSW)の研究チームは、2026年1月19日、新興太陽電池材料であるアンチモンカルコゲナイド(Sb2(S,Se)3)を用いたセルで、世界最高となる電力変換効率11.02%を達成したと発表しました。
  • ポイント: この素材は毒性が低く、地球上に豊富に存在するため低コスト。さらに半透明に加工できるため、将来的には「発電する窓」や、IoT機器の表面に貼る「ソーラーステッカー」としての実用化が見込まれています。
  • 出典: UNSW Newsroom (2026/01/19)

5. 欧州「SMARTLINE-PV」プロジェクト発足、スズ系ペロブスカイトの実用化へ

環境負荷の低い「鉛フリー」の環境発電技術開発に、EUが本腰を入れています。

  • 概要: 鉛を使用しないスズ(Sn)ベースのペロブスカイト太陽電池の開発を目指すコンソーシアム「SMARTLINE-PV」に関する詳細が、2026年1月26日に技術メディアで公開されました。
  • ポイント: 毒性のある鉛を使わないことで、ウェアラブル機器や家庭内IoTへの導入障壁を下げることが狙いです。プロジェクトは変換効率20%超えと、製造プロセスの産業スケール化(スケーラビリティ)を目標としています。
  • 出典: Innovation News Network (2026/01/26)
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