国内・海外のIoTエネルギーハーベスティング最新ニュース(2026年1月第2週)


今週から、生成AI Geminiを使ったエネルギーハーベスティング最新情報を毎週配信します。

今週は、ラスベガスで開催された「CES 2026」におけるバッテリーレスAIデバイスの発表や、国内での評価キット発売など、実用化に向けた大きな動きが見られます。

国内ニュース(Japan)

1. マクニカとエネコート、屋内光で動く「ペロブスカイトIoT評価キット」を受注開始

次世代太陽電池が、IoTエンジニア向けの実用的な評価ツールとして登場しました。

  • 概要: 株式会社マクニカは、エネコートテクノロジーズ製のペロブスカイト太陽電池を搭載した「屋内評価用IoTキット」の受注を2025年12月中旬より開始しました。
  • ポイント: 照度・温湿度・気圧センサーやBluetooth(BLE)通信モジュールを搭載し、室内の蛍光灯やLED照明の光だけで駆動します。自社IoTシステムでの「電池交換不要化」を即座に検証できるため、スマートホームやオフィス管理機器への導入加速が期待されます。
  • 出典: 株式会社マクニカ プレスリリース

2. 電線に近づけるだけで発電、「電力線磁界振動発電デバイス」が量産へむけてスタート

工場やビルの分電盤周りのIoT化を劇的に簡易化する新しい技術です。

  • 概要: 合同会社かちクリエイトは、交流電線から発生する微弱な磁界と振動を利用して発電するデバイス「ジバでんき」の特設サイトを公開し、2025年度内(2026年3月まで)の量産開始に向けたロードマップを明らかにしました。
  • ポイント: クランプ式のように電線を挟み込む必要がなく、「近づけるだけ」でセンサー駆動電力を得られるため、既存設備の予知保全用センサーの電源として設置コストを大幅に削減できます。
  • 出典: ジバでんき特設サイト (合同会社かちクリエイト)

3. ワイヤレス給電市場が急成長、2025年の市場規模は前年比2倍へ

「発電」と並びIoT電源の柱となる「空間伝送型ワイヤレス給電(WPT)」が普及期に入りました。

  • 概要: 富士キメラ総研が発表した市場調査レポートによると、マイクロ波などを用いた空間伝送型ワイヤレス給電の2025年国内市場は前年比2.0倍の10億円規模に到達する見込みです。
  • ポイント: FA(工場自動化)や物流分野での実証実験が製品実装フェーズへ移行しており、2026年以降はオフィスや店舗などの一般環境におけるIoTセンサーへの給電用途でも拡大が予測されています。
  • 出典: 株式会社富士キメラ総研 プレスリリース (2025/12/25)

海外ニュース(Global)

4. 【CES 2026】世界初、バッテリー不要の「AIビジョンデバイス」が登場

米ラスベガスで開催中のCES 2026にて、完全なエネルギー自律型AIカメラが発表されました。

  • 概要: フランスのDracula Technologies(有機薄膜太陽電池)、米Semtech(LoRa通信)、ASYGN(AIチップ)の3社は、バッテリーレスで動作するAI画像認識デバイスのプロトタイプを公開しました。
  • ポイント: Dracula社のインクジェット印刷型有機太陽電池「LAYER®」で発電し、わずか1mWの電力でジェスチャー認識などのAI処理を実行、LoRaWANで長距離通信を行います。スマートビルディングやセキュリティ分野での「メンテナンスフリーAI」の可能性を示しました。
  • 出典: ASYGN / Dracula Technologies Press Release (2026/01)

5. Epishineの屋内ソーラー、Google TV™リモコンに採用拡大

スウェーデンの印刷型太陽電池メーカーが、スマートホームの主要インターフェースを変革しています。

  • 概要: 屋内光発電セルを手掛けるEpishine(エピシャイン)は、Google TV™のリファレンスリモコンサプライヤーであるOhsung Electronicsが、同社の太陽電池技術を採用したことを発表しました。
  • ポイント: これにより、使い捨て乾電池を使用しない「セルフパワーリモコン」が普及し、家庭から排出される電池廃棄物の削減に貢献します。同社は2026年3月のEmbedded World(ドイツ)にも出展予定で、さらなる用途拡大を狙います。
  • 出典: Epishine News (2025/11-12)

6. 2026年は「エネルギーハーベスティングIoT」が社会実装される年に

市場分析メディアが、2026年を環境発電技術のターニングポイントと予測しています。

  • 概要: IoT Business Newsは、「Energy-Harvesting IoT: Practical Applications Finally Reaching Scale in 2026」と題した記事を公開し、技術が実験室からインフラストラクチャへと移行していると分析しました。
  • ポイント: 超低消費電力シリコンの進化と屋内光発電の高効率化、そして企業のESG(電池廃棄削減)への圧力により、スマート小売や産業用モニタリングにおいて、エネルギーハーベスティングが「標準的な選択肢」になりつつあるとしています。
  • 出典: IoT Business News (2025/12)

次の配信は1/13(月)の予定です

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